[Blog]「Stay hungry, stay foolish.」

「Stay hungry, stay foolish.」

今月に入って2度上京。
お目にかかった方の言葉が自分にハートに響くことばかり。
それは、大げさかもしれないけれど、私自身今ちょっとした人生の転機にいるからかもしれない。

そんな時にご縁があって参加したインド系のワークショップ。
演題に立つ方のお話も深かったが、一番響いて感動したのは、
アップル創始者スティーブ・ジョブスの2005年6月12日スタンフォード大学卒業式でのスピーチのDVDを拝聴した時。
このスピーチ、実は以前からかなり有名でご存知の方が多いと思う。
今や伝説のスピーチとも呼ばれているようだ。

胸にぐぐっとくる。
翻訳の文字が涙でかすれて読めない。
彼の言葉は実体験を通して落とし込んだハートの叡智になっているから、
そしてそこには”岩をも通すごとくの信念”があるから、
多くの人に素直に響くのだと思う。

「…もちろん大学にいた頃の私は、まだそんな先々のことまで読んで、
その出来事の繋がりを予想はしていませんでした。
しかし、10年後に振り返ってみると、とても明白に見えていました。
未来に先回りして<点と点の繋がり>は予測できません。
過去を振り返った時にあとで点の繋がりに気づくのです。
だからこそ、バラバラの点であっても将来繋がっていくと信じなければなりません。
あなたの根性、運命、カルマ(業)、なんでも構いません。
とにかく何かを信じてください。
点と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ずひとつに繋がっていく。
そう信じることで君たちは確信を持って己のハートの想いのまま生きていくことができる。

その点がどこかに繋がると信じていれば、
他の人と違う道を歩いていても、自信をもって歩き通せるからです。
それが、人生に違いをもたらします。」

「17歳の時、私はこんな文章を読みました。
“一日一日を人生最後の日として生きよう。いずれその日が本当にやってくる。”
そして、私は33年間毎朝鏡をみて自問自答しました。
“今日が人生最後の日だとしたら今日やる予定のことは本当にやりたいだろうか?”
<NO>という答えが幾日も続いたのなら、私は何か変える必要があると、そう悟るのです。
死を意識することは、人生について大きな決断をする価値基準となる最も大切なことです。
自分が死と隣り合わせにあることを忘れずに思うこと。
これは私がこれまで人生を左右する重大な選択を迫られた時には常に、
決断を下す最も大きな手掛かりとなってくれました。
何故ならありとあらゆる物事はほとんど全て、
外部からの期待やプライド、屈辱や失敗への恐れ…、
これらは死によって一切なくなるのです。
あなたが死を意識することが、失うことを恐れない最善の防御策なのです。
あなたたちはすでに素っ裸なのです。
自分のハートの想いのままに生きてならない理由など、何一つない。」

「君たちの時間は限られている。
だから無駄に誰かの人生を生きる暇なんかない。
ドグマという罠に捕らわれてはいけない。
それは他人が産んだ考え方の結果と共に生きるということだから。
他人の意見というノイズによって、
あなた自身の内なる声、心、直感をかき消されないようにしなさい。
最も大切なことは、あなたの心や直感に従う勇気を持つことです。
それら内なる声、心、直感は、どういうわけか、
君が本当に何になりたいか、もうとっくの昔に知っているのです。
だからそれ以外のものは二の次で良い。」

これらは珠玉のスピーチのごく一部。
皆さんにはどう響きましたか?

「Stay hungry, stay foolish.(ハングリーであれ、常識を捨てよ)」